タクシー副業は可能？メリットと注意点を制度・働き方から徹底解説

近年は副業解禁の流れを受け、週末や夜間だけタクシーに乗る“Wワークドライバー”が増えています。
この記事では、タクシー副業が制度上可能かどうかを分かりやすく解説し、働き方・収入・注意点を整理します。記事後半では、副業を検討する方に向けて、安定した働き方の選択肢として注目される日本交通横浜でのキャリアも紹介します。

タクシー副業は可能？法律とルールから仕組みを解説

「タクシーの運転って副業でもできるの？」
近年、働き方改革と副業解禁の流れから、タクシー業界でも「Wワーク」や「定時制勤務」を選ぶ人が増えています。
ただし、タクシーの運転は一般的なアルバイトとは異なり、旅客を有償で運ぶ事業にあたるため、特別な免許や法的要件が存在します。

副業としてのタクシー運転に必要な免許と資格

タクシーでお客様を乗せるには、普通免許（一種）ではなく、普通第二種運転免許（二種免許）が必要です。
この免許を持たないまま営業運転を行うことは、道路交通法で禁止されています。

ただし、警察庁の特例により、19歳・運転経験1年以上でも特別講習を受ければ受験できるケースもあります（2024年施行の緩和制度）。
教習所を通じて取得するのが一般的で、費用は15〜25万円前後。会社に所属してから免許を取る場合は、費用を全額負担してくれる制度も多く存在します。

会社員でもタクシー副業はできる？法的な位置づけ

結論から言えば、制度上は会社員でもタクシーの副業が可能な場合があります。ただし、勤務先によっては副業が禁止されていることもあり、タクシー会社側も副業を認めていないケースがあります。
厚生労働省が策定した「副業・兼業の促進に関するガイドライン」では、

「本業に支障がなければ副業・兼業を認める方向が望ましい」
と明記されており、国としても働き方の多様化を推進しています。

ただし、勤務先企業の就業規則で副業が禁止されている場合は、許可を取る必要があります。
特に公務員や金融機関など、守秘義務・安全配慮義務が重い職種では原則禁止です。
副業を行う場合は、就業規則を確認し、必要に応じて人事部に申請しましょう。

雇用形態と契約の仕組み

会社員が副業で取り組むなら、まずは定時制勤務または業務委託型が現実的です。
多くのタクシー会社では「WワークOK」「副業歓迎」を掲げる求人が増え、週末や夜間だけ乗務するスタイルも一般的になっています。

定時制・業務委託・個人タクシーの違いと選び方

定時制ドライバー：副業でも安定性が高い働き方

定時制勤務は、正社員よりも勤務日数を抑えた形で、月8〜12日ほどの乗務が可能です。
社会保険や労災にも加入できるため、本業がフリーランスや個人事業主の人にも人気です。
『本業が平日中心だから、土日のみタクシーに乗る』という働き方も、副業を認めている会社・タクシー事業者では可能です。

業務委託ドライバー：柔軟な時間と自由度が魅力

より自由に働きたい場合は、業務委託契約を選ぶ方法もあります。
これはタクシー会社の車を借りて、自分で営業・集客を行うスタイル。
給与ではなく「売上の○％」が報酬になるため、やり方次第で高収入も狙えます。

ただし、ガソリン代や整備費を自己負担する場合が多く、収入が安定しにくい点がデメリット。
確定申告も必要になるため、税務知識が求められます。

個人タクシー・介護タクシーという選択肢

二種免許を取得して一定の経験を積めば、個人タクシーや介護タクシーとして独立する道もあります。
個人タクシーは、営業区域ごとに「10年以上のタクシー経験」など厳しい条件がありますが、
完全歩合制のため、働き方や時間を自分でコントロールできます。

近年はタクシー需要の回復により、各社で未経験者の採用が活発です。副業ではなく、安定的に働ける正社員・定時制ドライバーとしての道を選ぶ人も増えています。

副業タクシーの現実的な働き方と収入イメージ

一方で、業務委託ドライバーは売上次第で大きく変動し、努力次第で月20万円超も狙えます。
ただし、交通費・燃料費・車両リース料を差し引くと、手取りは減るため注意が必要です。

副業タクシーのメリットとデメリットを整理

タクシーの副業には、「収入面の安定」「時間の自由」「社会的需要の高さ」といった大きな魅力があります。
しかし一方で、労働時間の管理や安全面でのリスクも伴うため、メリットと注意点の両方を理解しておくことが重要です。

メリット

柔軟な働き方と副収入の確保

タクシー副業の魅力は、週末や夜間だけでも働ける柔軟性です。
定時制や業務委託の求人を選べば、自分のペースで乗務スケジュールを組めます。
景気に左右されにくく、安定したニーズがある点も大きな利点です。

年齢・経験を問わず始めやすい

40代・50代からのスタートも多く、未経験でも二種免許を取れば挑戦できます。
会社によっては二種免許取得費用を全額負担する制度を設けており、初期費用を抑えて始められる点も安心です。

デメリット

体力・時間・安全面の負担

一方で、副業として続けるには体力と時間の管理が欠かせません。
夜勤や長時間運転で疲労が蓄積すると、事故リスクや健康面の不安も高まります。
また、本業との労働時間の合計が「過労防止基準」を超えないようにする必要があります。
厚生労働省のガイドラインでも、副業は“自己管理”が前提とされています。

参考：副業・兼業の促進に関するガイドライン｜厚生労働省

税金・申告と制度面の理解も必要

副業タクシーで得た収入が20万円を超える場合、確定申告が必要です。
業務委託型の場合は燃料費や車両リース料を経費にできますが、帳簿付けや領収書の管理も求められます。
手続きが煩雑に感じる人も少なくありません。

一方、正社員や定時制で働く場合は給与として源泉徴収されるため、税務処理の負担は軽減されます。
「副業として手軽に稼ぎたい」と思って始めても、安全管理・労働時間・税務の3点を意識しなければならないのが実情です。

副業から一歩進んで、「安定して働く」という選択も

近年はタクシー需要の回復により、各社で未経験者の採用が活発です。
特に、二種免許取得を会社が全額負担し、研修制度が整った大手では、 「副業で始めたけれど、安定を求めて本格的に転職した」という人も増えています。

副業としてのタクシー運転も選択肢の一つですが、安定した環境で長く働くという道を選ぶ人も多くいます。日本交通横浜では、副業ではなく『本業としてのドライバーキャリア』を支援しています。

まとめ｜タクシー副業を検討中のあなたへ

タクシー副業は、法的には制度上可能な場合もありますが、勤務先やタクシー会社によっては禁止されているケースもあります。
また、安全管理・税金・本業との両立など、意外と考慮すべき点も多くあります。
「運転が好き」「人と話すのが好き」「自分のペースで働きたい」
そんな気持ちがあるなら、副業ではなく安定した環境でドライバーを目指すのも一つの道です。